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イギリスの論文

先程まで、経営学のPhDの学生(日本人)と学内のスタバで話し込んでいました。話題の一つは、論文についてです。

そのPhDの人の受け売りですが、こちらの論文は、まず問い(リサーチクエスチョン)があり、それに答えて論文が完結が基本です。例えば、「改善活動を促進する自治体の中間管理職のリーダーシップとモチベーションは何か」という問いがあり、「リサーチの結果、、、」という結論で完結します。

これが大枠ですが、細かく言うと、まず目的と研究の意義があり、方法論が続いて、リサーチがあり、結論があり、そして再び研究の意義付けと、今後の方向性が述べられます。

まず「なぜこの研究が必要・有意義なのか」「一連の研究の中で、どこに位置付けられるものなのか」の説明が行われます。ここでまず先行研究のレビューが必要です。この論文は今までの研究にないから価値があるとか、今までの研究の手法に問題があったからこの論文では異なる手法で行う、とか。

そしてリサーチクエスチョンの答えを明らかにするための最適手法の検討が行われます。ここでPhD論文クラスになるとMethodologyを学び、詳細な手法の検討を行うとのことですが、私はマスターなので聞かなかったことにします。とは冗談で、方法論を検討します。

で、その方法論を用いてリサーチを行います。リサーチと聞くと社会調査を考えがちですが、文献調査やケーススタディなど、手法はいろいろあります。

リサーチの結果を分析して、結論を出します。

その結論に基づき、この研究がどんな価値があったのか、何を明らかにしたのか、そしてどのような点が不足だったのか、一連の研究の中でどこに位置付けられたか、今後はどのエリアをもっと明らかにすべきなのか、などの検討が行われて完結します。

先行研究のレビューは、冒頭の「本研究の意義」の部分でも必要ですが、方法論の部分でも必要であるし、結論の分析においても必要になります。先行研究と同じ結果が出たとか、異なる結果が出たとか、それをどう評価するかとか。
なので、先行研究のレビューは単なる「こういう研究が過去にありました」という羅列ではなく、論文のあちこちで反映されるべきもの、というのが彼女の話の中で面白かったです。

面白かったというのは、そうやって聞いてみると、実に論文の構成が論理的だなあ、と思うのと、彼女の話にもありましたが、日本の論文はその羅列で終わっていることが多々あるというのがそうだなあ、と思って。

以前も書きましたが、日本の論文は八百屋、こちらの論文は料理、という話を日本人の研究者がしていたそうです。そのPhDの人の話を聞いて、よりその言葉がわかったような気がします。野菜を並べるのは、こちらでは始まりに過ぎないわけです。

私は以前にも書きましたがたいへん不勉強なので、日本の論文をそんなに読んでいるわけではありませんし、洋行かぶれ(古いですか)で「だから日本はダメなんだよ」みたいなことを言うつもりはありません。が、聞けば聞くほど実に論理的なので、面白いなあと思いまして。

ということを長々と聞いたり、こうして書いていると、図書館が閉館時間に近くなり、電気を消されてしまいました。ひどい。金曜日は閉館が早く、19時なのです。そうして、エッセイがぜんぜん進まないと。

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テーマ : 留学生活
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2009年からバーミンガム大学大学院に留学をはじめました。これからバーミンガム大学を目指す方・40歳を超えて留学しようという方のために、おぼえがき的に少し残しておこうと思います。

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