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イギリスの授業について思うことほか

こちらの授業や教育、研究に関して、ちょっと面白いことを聞いたりとか、思うところがあるので書き留めておきます。

先般、授業の模様も書きましたが、ここの授業は講義だけでなく、グループディスカッションが頻繁に入ります。「アナタの所属組織は、今説明した類型のどれに近いか、同じテーブルのみなさんで話し合ってください」とか。でも話し合うのは学生同士ですから、要はシロウトです。なので、「プロ(教授)から教わりに来てるのに、シロウト同士で話したってしょうがない」という考え方もあると思います。

ですが、最近になって感じるのですが、ここでは「知識を受身的に学ぶ」ことより、言わば「ぶつかりあう」ことが重視されるような気がします。
学内で会った日本人の院生が「日本の論文は八百屋、イギリスの論文は料理」と日本人の研究者から言われたと言っていて、ちょっと腑に落ちました。研究者でもない私が言うのもあつかましいですが、日本の論文は、丹念に先行研究を積み上げ、その山の頂で議論する、みたいなところがあると思いますが、イギリスでは他の研究を鍋に入れて、自分が何を生み出すか、ということのようです。

で、現在、6つの論文を読み、何が書かれているか、そしてそれに対する自分の意見(PossibilityとLimitation)を述べよ、という宿題に取り組んでいますが、納得のいくいい論文ばかりで難航しています。そもそもあまり書物に対して批判的に読むという訓練をしてこなかったもので。日本人って、教科書を批判的に読むことってしなくないですか。検定教科書に反対する人以外は。

とチューターに言ったら、「でも、例えばロンドンへの行き方にしても、「ロンドンには電車で行く」と教わるより、「コスト的にはバスの方がいい」「いや、バスは障害者が乗りにくいからやっぱり電車」「環境を考えれば徒歩(無理)」とか議論した方が、新しい視点やアイディアも出て、面白くない?」と言われました。こういう発想なんだなーと思います。

だからたぶん、「授業で学生同士が話すんじゃなくて、もっとキチンと理論を教えてよ」と言ったら、「それは図書館に行って本を読め」になるんじゃないかなーと思います。

あと、「しょせんシロウト」の学生と言っても、何しろ現職のUKの公務員なので、私にとっては貴重な機会ですし、面白い発言がいっぱいあります。(私の理解した(と思っている)範囲では)私にとってみれば、教授の話をずっと聞くよりいい機会を与えられていると思います。(理解できれば)

ディスカッションでは、やっぱりたまには「いいこと言うじゃん」と思われたいという欲があるので、もどかしさや気後れなど内心の七転八倒があるのですが、少し慣れてきて、「ほとんどの発言は見当はずれだけど、たまにちゃんと意見を言ったりするあやしい東洋人」というスタンスでしばらく押そうと思っています。


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テーマ : イギリス
ジャンル : 海外情報

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2009年からバーミンガム大学大学院に留学をはじめました。これからバーミンガム大学を目指す方・40歳を超えて留学しようという方のために、おぼえがき的に少し残しておこうと思います。

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