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修士論文の取り組み方(1)

さて私の論文はギリギリ通ったわけですが、その反省を踏まえて、これから書く方のために私の考える論文の取り組み方を少し書いておきたいと思います。サブタイトルは「ダメ論文を書かないために」。ただし、これは私の個人的な考えなので、これで変な点を取ってもウソツキとか言わないように。加えてかなり邪道な意見なので、このアカデミックの風上にも置けない奴とか言わないように。アカデミックじゃないですし、ワタクシ。

1.基本的な考え方
さて論文も、自分の立ち位置によって書き方が違うと私は思います。PhDに進みたい人、卒業後の就職のためなどでとにかく優秀な成績が必要な人は、テーマの選び方、データの取り方からして戦略が必要だと思います。学位さえ取れれば問題ない人(私など)は、自分の知的興味で自由にやってよいと思いますが。
自分がダメ論文を書いたから言うのではありませんが、ほとんどのマスターの論文は、アカデミックの観点からはお話にならないレベルだと思います。特に一次データを重視するイギリスの論文の場合は、そもそも一次データの収集・分析は本来専門家が予算とってチーム組んで予備調査も含めて何年もかけてやるようなものなのですから、どシロウトの学生が一人でしかも数ヶ月でやることには限界が大有りで、クオリティが低くてむしろ当たり前なのではないかと。と、知的追求心に燃えるマスターの学生の熱意に水を注すようなことを言って、何だかオマエがクオリティ低いのを書いたから他もみんなそうだと思ってんじゃないのとか言われそうですけど、まあ、一応、少しは社会調査の恐ろしさを知っているからということで。
何が言いたいかと言うと、なので、割り切って書いてもいいと思うんです、論文。もちろん、書くのは楽しいので、繰り返しになりますが学位が取れればいいだけの人は、ぜひ自分の好きなテーマを選んで楽しんで書いてください。また、PhDに進みたい人は、戦略よりもひたすら、もうMethodologyからしてマジメにやるべきじゃないかと思うのですが、その辺は私の及ぶところでないので、他の人に聞いてください。(無責任)

2.テーマの選定
ある程度の成績が必要な人はテーマの選定からして重要です。知的興味より、「勝てる」テーマを選ぶことだと思います。以前も書きましたが、まずはスクールの傾向を知ることは大事だと思います。事務局に行くと、卒業生の論文を見せてもらえると思うので、優秀論文をいくつか見てみるとよいと思います。特にスクールが1次データ重視かどうかは重要です。どのレベルのデータをどの程度収集しているかも見てみるといいかもしれません。インタビューをいくつか集めて論じている位なら何とかなりますが、数を集めてコーディングまでしていたらこりゃー相当の難関とか。
以前も書きましたが、一次データ重視のスクールの場合は、まずテーマよりある意味先にどうデータをとるか考えた方がよろしいかと思います。日本でとる場合は、よほどのコネ、ツテや何かのプロジェクトに入るなど、離れていてもリキを入れてデータを集めてくれる日本の手足を確保するか、一時帰国してデータを集めることを真剣に検討する必要があると思います。もちろん、ただ帰ってもダメなので、ある程度のツテは必要だと思います。

イギリスでデータを取る場合もどこでどう取るか検討が必要です。公共政策に限って言えば、比較的イギリスの役所はオープンなので、インタビューのアポを取るのは日本より容易だそうです。知的興味で書く人も、イギリスの役人と話す機会も貴重だし面白そうという理由でこういうデータの取り方をしてもいいかもしれません。イギリスでデータ収集するのも留学の貴重な機会なので、そういう理由でイギリスにするのも私はアリだと思います。

俗にインタビューは質的調査、質問票(アンケート)は量的調査と言われますが、それぞれ長所短所があるので、順番がとても逆ですが、まずどっちをやるか考え、それに合ったテーマを選定するというのも手かと思います。「なぜその手法を取ったのか」は論文の中で書かねばならないので、テーマと手法と合っている必要もあるので。なお、テーマを決定し、それに適した調査手法を決定するのが正々堂々まっとうな方法なのでご注意ください。これは邪道な話ですので。

データの取り方の他に、指導教授を狙ってテーマを考えるのも重要です。例えばINLOGOVの場合、若手の女性研究者2名はMethodologyを教えている関係もあり、調査手法に非常に厳しいです。若さゆえもあるのか、「まあ、マスター論文だし、留学生だし」的な手加減を一切しないので、点が辛いです。こういう先生を指導教授にもち、なまじなデータ収集をすると悲劇な結果が予想されますので、正直、避けた方が無難です。カザフの子はこの先生方に当たってしまったのですがどうなったことやら。ナイジェリアの子の、まったく指導をしない教授は授業の様子からルーズなのは想像ついていたのですが、この2人は最後のモジュールしか担当しなかったので正体がわかりませんでした。こういったことが色々あるので、指導教授は事務局の振り分け任せにせず、積極的に前々から狙っていった方がいいと思います。交渉も積極的に。事務局に希望を出すとか、教授本人に指導してもらいたい旨頼むのもいいと思います。でも、人間なんてわからないものですし、何があるかもわからないのであまり戦略におぼれないように。授業では感じよく、専門分野では優れている教授でも、指導はダメという可能性もありますし、INLOGOVの先生方はみんな出張ばかりでつかまらない上、いきなり夏は休暇でずっと不在だからヨロシクと言い出す人もいますし。

また、人によると思いますし、イギリス全体の傾向かもしれませんが、私がINLOGOVで見た指導教授は3人とも放任主義で、論文どう書くとか、どう構成するとかあまり指導しませんし、進行管理的なアドバイス(もうどの辺までやっていないと間に合わないよ等)もあまりしません。私の日本の指導教授とはどえらい違いですが、まあそういう流儀なのだと思います。なので、最初からあまり期待せず、基本的にすべて自力で考え、進行管理するつもりでいた方が安全だと思います。とは言え初めて書く場合は途方にくれると思うので、できれば自分より先に行っている人(理想はPhDの人ですが、先輩など)や、セカンドベストですがクラスメイトといろんな話をして情報収集に努めるのも重要だと思います。

また例によって長くなりましたので、続きはまた書きたいと思います。
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2009年からバーミンガム大学大学院に留学をはじめました。これからバーミンガム大学を目指す方・40歳を超えて留学しようという方のために、おぼえがき的に少し残しておこうと思います。

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