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指導教授が来日しました

12月の初めに、INLOGOVのBovaird教授が、奥様のDr.Lofflerとご一緒に来日されたので色々お手伝いをしておりました。主な業務としては、2人分、70枚の英語のプレゼンを翻訳しておりました。やっぱり内容が非常に面白いので基本的に楽しい作業だったのですが、物量と締め切りの面でしんどかったです。しかも折悪しく、12月議会の質問の直前でこれまた忙しくて。公務員以外の方は、議会というものが、たとえ地方議会であってもいかに膨大な労力と時間を費やすか想像できないと思いますが、ともあれ、その時に議会さえなければ翻訳どころか、東京案内から何から何までやったんですけど。それが残念です。

大変言い忘れましたがワタクシ明治大学専門職大学院ガバナンス研究科の卒業生の端くれなのですが、明治大学ガバナンス研究科とバーミンガム大学INLOGOVは結構関係が深く、今回の来日も明治大学の招聘です。そして私の明治での指導教授がメインホストとなって獅子奮迅の働きでした。指導教授2名が関係するイベントに、私がガンガン働かずに済まされようか、いや済まされない(反語)。ホテルにお迎えに行ったり、お昼をごちそうになったり、通訳の方と打ち合わせをしたり、その場で質問票を訳したり、河豚をごちそうになったり、新橋のガード下で飲んだり(おごり)。おごってもらってばっかしなような気も。

今回の講演のテーマは”Co-production"で、日本で少々使い古された用語を使うと「協働」です。
面白いと思った点は色々あるのですが、基本的にサービスユーザーの関与は、公共サービスの提供においてもはや必須のものである、という彼ら(Bovaird先生とLoffler博士)の主張です。その理由はいくつかありますが、ひとつには、今までのイギリスの「効率性偏重」、ベストバリューなどにおいては、「質の高いサービスを行政が効率的に提供する」を目指していたのですが、「質の高さ」は役所が考えるんじゃなくて、使う人が判断するのがスジでしょ、つまりユーザー参加が必須、という点です。
市民参加型の行政評価というものはあるのですが、これがいいなと思うのは、「一般市民」に「一般的に」判断してもらうのではなく、実際のユーザーが関わる点です。

話が飛びますが(いつも)、私事で恐縮ですが、今年身内に病人が出まして、けっこう色々と慌てた一年でした。で、病人を身近にもって思うのは、やっぱりその立場になってみないとわからないことは沢山ある、てなことです。まあ、このトシになって気づくことでもないような気もしますが。だから病人をもつ家族の必要とするものは、病人のいる家族に聞かないとわからないし、遣い勝手も同じです。ちなみに、役人のワタクシが言うのもたいへん何ですが、役所がよかれと一生懸命考えた、例えば福祉や雇用、教育のサービスでも、「がんばって作ってくれたけどすごーく違う」と思うことって沢山あるのではないかと。つまり、行政が「質の高いサービスを効率的に提供する!」を目指して行政改革に邁進しても、実際のユーザーが判断しないと意味ないのでは、ということです。

これが一般の消費財やサービスであれば、質が悪ければ売れないという結果が出て、つまりマーケットが判断しますが、公共サービスにはそれがありません。だからこそ、直接のユーザーの関与や評価が必要なのではないかと。

と書いているうちにやたらと冷えてきましたのでひとまず区切りとします。連休中は寒波の予報で、いやになりますね。って、イブに三文ブログなんて書いてていいのか。まあ、続きはあるかわかりませんが、面白かった点はまだあるので、忘れないためにもできるだけ書いておこうと思います。
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テーマ : イギリス
ジャンル : 海外情報

Martin Wils定年退職

INLOGOVでの私のお気に入りのオッサン、間違えた、教授のMartin Wilsが最後の授業で7月に定年退職するとの衝撃発表をしまして。ピアスしているパンクなオッサンなのですが、60歳とは思わなかったです。留学生もみな「意外ー、若く見えるよねー」と言ってました。
私が授業や研究で評価しているのはダントツBovaird先生なのですが、Martin Wilsはいつも難しい顔をしてるのにジョーク好きで単純に面白いんです。今日、ミューアヘッドのINLOGOVのオフィスにエッセイを出しに行ったのですが、入り口に新しく設置された教授連のスケジュールボードを見ていたら、彼がやってきました。
それで彼のスケジュールを見ると、木曜日に'WAH'と書いてあるんです。これは?と聞いたら、「ウワー」と変な発音を。いや、読み方を聞いてるんじゃないんですけど。そうしたら「これは僕が怒っている時に出す音。」てアンタ。「じゃあアナタは木曜日には怒っている予定なんですね。んじゃこのオフィスには近寄らないようにしないと。」と言ったらニヤッとして「ホントはWork At Homeの略。」。あのー、そういう略語を勝手に作ってもみんなが困るのではないかと思うのですが、、、笑かしてくれますね、先生。

マジメな話もしますと、彼はもともとJohn Raineの前にINLOGOVのディレクターで、コース運営についての学生とのミーティングでも割とちゃんとした対応をしてくれていたので、その点でも好感がもてるのです。授業運営はちょっとどうかなーと思うところもありますが。でも彼が去ってしまうのは本当に残念です。残る主要メンツがBoviard先生とRaine先生を除いてみんなお堅いし、ちょっと華がないと言うか、、、Martinびいきの私の勝手な意見ですけど。若手の女性教授も2人いて、彼女らは面倒見もよく発言も明晰で好感度大なのですが、いかんせん若いので、INLOGOVの中心にはまだなれないと思いますし。

大学は教授陣でとても変わるので、これからどうなるかわかりませんが、私はアイリーン(チューター)やWils先生のいる今年に入ってよかったかなと思っています。

テーマ : 留学生活
ジャンル : 海外情報

授業がすべて終了しました

金曜日の授業をもちまして、長かったような短かったような、INLOGOVでの授業はすべて終了しました。って、私はまだこれから実施される特別講義も覗かせて貰おうとたくらんでますけど。

とはいえ感慨深いものはありますよ。もう1年の大学院生活も、いよいよ終わりが近づいてきたかと思うと。まだ3ヶ月ありますけど。そして最大の問題である論文がありますけど。
カザフの留学生は、もうこれでみんな一緒の授業は終わりだと思うと、今は泣かないけどきっと泣いちゃうと思う、と言ってました。さすが若い子(24才)は言うことが可愛らしいなあと思いまして。いや、私だって感慨はありますよ。ホントに。そしてこれで終わりと思うと何となくさびしいので、来週、留学生揃ってどっかに遊びに行こうと話しています。

思い返してみると(まだ終わってませんが)INLOGOVはなかなか面白いところでした。面白い授業、つまんない授業、よくわからん授業、全然わからんクラスメイトの発言、最初はイヤだったディスカッション(でも後になったからと言って楽しくなったわけではない)(でもずーっと座って英語を聞いているのもしんどいのでちょっと気分転換になるとか)など、いろいろありました。どこの国のどこの大学だって理想郷ではないので、ディスカッションとかゆってオマエが休憩したいだけじゃないのかとか、メールの質問に返事しないとはオマエそれでも教員かとか、学生にプレゼンされるのはいいけど教員がラクしたいだけなんじゃないのかとか、いろいろ思うこともありますが、私はINLOGOVの教育が気に入っています。扱っているテーマが面白いんですよ、やっぱり。

日本はなぜかイギリスの行政制度が大大好きで、本や論文が沢山出ているので、制度論は日本でも学べると思うんです。やれば。ここで、バリバリにアカデミックな大学院ではなく、現職の公務員に教えている学校で学ぶのがすごく面白いんです。現職のUKの公務員に「パートナーシップの理論」とか講義しても、たぶんみんな内心で「ケッ」っと思うだけではないかと。そしてINLOGOVとしても、バーミンガム周辺自治体から派遣で来ている学生(つまり学費が役所もち)が多く、彼らが重要な顧客なので、理論教育ではなく「実務に役立つ教育」としてカリキュラムを組まないと、お客が確保できないという事情を抱えています。なので、あまりバリバリのアカデミックな理論教育ではないし、そこが面白いんです。はるばるイギリスくんだりまで(えらく投資して)来ているんだから、本に書いてないことを聞きたいですよね。

他の留学生がえらく憤っていた集中授業制も、私にとってはよかったです。私はイギリス大学院で学位とってビッグになりに来ているわけではなく、面白い話を聞きに来ているだけなので、毎週毎週授業のあるハードなコースより、授業も何もない週のあるINLOGOVの方が向いていたと思います。旅行の計画もたてやすいし。結局それかとか言わないように。

残りの期間は、まだしぶとくエッセイあるんですけど、それが終われば授業もエッセイのことも考えず、ずっと論文のことを考えていられるので、ちょっと研究者っぽい生活を楽しめるかなと思っています。って、苦しんでるかもしれませんが。とりあえずは、とにかく論文がんばろかなと思っています。あと旅行。

テーマ : 留学生活
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Priosfield

最近字ばかりなので、本邦初公開、INLOGOVの授業が行われるPriosfieldという校舎をご紹介します。写真はこちら。

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家?と思うかもしれませんが、中に部屋がいくつもあって、教室に使われています、これでも。

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裏庭もあります。なぜか。

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1枚目の建物の裏にもう2棟あって、こちらの方が人数が入るので、参加者の多い必修のモジュールなどはこちらで授業が行われます。冬は暖房が入りますが、けっこう寒いです。

ここは大学の中心部から徒歩10分ほどのところにあり、Valeと大学のちょうど真ん中にあります。大学中心部の校舎は、もちっと大学らしい校舎です。でも大学で一番近代的なミューアヘッド・タワーという建物は、Uglyと言われて評判がたいへん悪く、こういった校舎の方が好かれる傾向があるのがイギリスらしいなあと思います。

テーマ : 留学生活
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教授の評価

あまり勉強の話でもありませんが。

INLOGOVのメイン教授としては、刑事司法学専門でINLOGOVのトップJohn Raine、パートナーシップやその戦略論の専門家でエッセイの採点が異様に遅いTony Bovaird、ガバナンスの専門で論文がものすごく難解なChirs Skelcher、コミッショニング(戦略的な自治体の資源調達や配分)の専門でいつもそこはかとなくしかめ面なのが面白いので私が個人的にファンな Martin Wills、 経済学者で、話すのがゆっくりでわかりやすいが常に授業の時間が足りなくなるPeter Watt、HRMの専門家のSteve Rogers、リーダーシップの専門家のIan Briggs、そして今は嘱託になったChiris Gameなどが挙げられるでしょうか。まだ他にもいますし、授業(比較地方自治など)によってはIDD(International Development Department)の先生が講義したりします。

私以外の留学生やUKのフルタイムの子の間では、Supportiveかどうか、がけっこう評価される感じです。つまり、留学生に配慮してくれるかとか、きちんとアドバイスしてくれるかなどです。この点で高得点なのがSteve Rogersで、彼のモジュールはMBAと共通なだけあって、かなり実務的です。UKの子はとる前に相談したら、実務的だから難しいかもしれない、とちゃんとアドバイスしてくれた、とのことでした。あと、授業の終わりに留学生だけ集めて「どうだった?わかった?」と聞いてくれました。
私が高得点なのはやっぱりBoviard先生です。それは彼の専門がコラボレーションの中での戦略という、私にとって目新しい分野だというのもありますし、話すと面白い示唆があるからですが、エッセイの採点が異様に遅いという罪により、留学生の間ではあまり点が高くありません。まあ、わかりますけど。

Supportiveかどうかで教授が評価されるってのは私はどうかと思いますが、一理あるとは思います。私は日本でこの分野をやってきているので、Bovaird先生のようなユニークな(と思う)研究をしている人を評価しますが、「行政評価ってなに?官僚制って何の話?」という留学生や学部から来た学生にとっては、配慮してくれる先生はうれしいと思います。本来は入学の際、役所などでの数年の実務経験を要求しているのでこういうある程度初歩的なことは理解している前提なのですが、大学も学生ほしさに色々と入れるので。

留学生が、行政評価とかガバナンスとか言われてもわかんないよ、と言うのを聞く度に、学部の授業じゃないんだから、行政評価とはこういうものですよからは教えてくれないだろ、と思うのですが、自分が専門外の学部、例えば経済学の大学院に行ったら同じでしょう。マルクス経済学って何?からは教えてくれないわけで、当然の前提として全てが進むわけですよね。それはしんどいと思うし、そんな時に配慮してくれる先生はうれしいだろうなあと思うんです。

私は日本で公共経営学を学んでから来ているため大体の話はわかるので、その点は楽です。ついでに、公共経営の分野では日本はイギリス大好きなため、イギリスの制度に関する日本語のレポートや論文が沢山あるので、概要を知るのもとても楽です。Cheatingとも言われておりますが。イギリスに来てから一から学ぶのは大変なので(私も行政評価の基礎から英語の本で学ぶのはとてもできない)(特にこのトシでは)、私は結果として、ずいぶん気楽な留学になったなと思っています。

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プロフィール

lc630

Author:lc630
2009年からバーミンガム大学大学院に留学をはじめました。これからバーミンガム大学を目指す方・40歳を超えて留学しようという方のために、おぼえがき的に少し残しておこうと思います。

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