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私の成績

さて、前にも書きましたが私の全体の成績は平パスです。MeritとDistinctionは特別優秀なのかと思っていましたが、バーミンガム大学の場合、この2つを合わせるとどうやら卒業生の4割から5割になる模様。ちなみに私と同日に卒業した修士の日本人は私を含め4名ですが、私以外みんなwith Meritでして。何だかなー。

そんなことがなぜわかるかと言うと、卒業生と卒業式の参列者にはパンフレットが配られますが、そこにはその回の式で卒業する全員の名簿があり、名前の後ろにwith Meritとwith Distinctionがとった人には明記されているのです。あのー、式次第で成績まで書かなくてもいいと思うんですけど。ちなみにMeritとった人に聞いたら、卒業証書には書いてないそうです。そっちに明記してあげた方がいいように思うんですけど。

知人には、あれだけ旅行しててふつーにパスするだけでも大したものでは、と言われましたし、職場はどうせ成績など見ないので、結果は全く問題ないのですが、私は努力しない割に負けず嫌いなんです。(勝手)

そして成績も含め、今回の留学を通じて一番傑作だったのはやっぱりギリシャの兄さんです。彼は通常のエッセイの成績は大体50台前半くらいなのですが、修士論文だけ68という高得点を出して、クイズ番組の最後の問題大逆転のごとく、留学生の中で唯一with meritで卒業しました。修士論文は配点が高いので、こういう逆転技も可能です。

にしても、普段54とかしかとっていない人間が、論文だけ68って、、、彼は確かにとても努力していましたが、私は彼が以前言っていた、親交のあるというギリシャの大学の学部の時の教授の手がかなり入っているものと思っています。私の邪推だ、彼は論文だけは頑張ったんだよ、と人は言うかもしれませんが、だって本は読まないと豪語し、参考文献は巧みに水増しし、エッセイを他人に一部書いてもらった疑いがあり、授業の資料をたぶんほとんど捨てて8月に帰国した人が「論文だけはクニできちんと書きました」と言われても疑うなという方が無理な話でして。ちなみにINLOGOVの場合は口頭試問はありません。なので、もし全て代筆業者に書いてもらったとしてもたぶんそのまま卒業できると思います。あ、兄さんは毎日図書館でちゃんと自分で書いてましたよ。最終的にDistinctionをとった、他学部に移籍した中国の女の子と仲良くなって毎日一緒に書いていたようなので、彼女からいい影響はうけたと思います。

結局彼は「イギリスの大学院を成績優秀で卒業」を引っさげ、ギリシャでPhDをやることも検討していますが(学費がタダらしい)、お父さんがある市の前市長と友達で、そのツテで現在の市長のアドバイザーをやることにとりあえず決まったようです。市長もパブリック・マネジメントの学位(しかもイギリスの修士)がある人が周囲に居るというのはプラスイメージですし。オマエ、本当に本当にうまいことやるなあ、というのが私の感想です。エッセイは私より断然点数低いくせに。

私は兄さんのことも、あまり審査に厳しくないバーミンガム大学のシステムも別にいいと思っています。って、兄さんがズルしてる前提ですけど。結局、大学院に何を求めるかだと思います。中身のある授業で色々なことを学びたい、というのであれば、INLOGOVは非常に面白い授業を提供してくれたと思います。なので文句はないです。INLOGOVと指導教授から得たものが一番多いのは、イギリス人学生を含めても実は私じゃないかなあと思っています。(変な自信)
一方で中身は問わず、兄さんのように「学位」と「成績優秀」の張り紙が欲しければ、彼の取った「論文で大逆転」は実に効果的な戦略です。エッセイと比較して時間がありますし、配点が高いので。彼はおそらく授業の中身はケロッと忘れていると思いますが、まあかなりの学生がそうだと思いますし。

全てを彼がズルした前提で言うのもナンですけど、まあ、大学院だからといってみんながマジメに懸命に勉強しているかというとそうでもないと思うという話です。でも彼の例はかなり特殊であって、基本的には、マジメに懸命にやった人はまあ大体ちゃんといい成績を取るし、私の成績は努力相応、という点はその通りだと思いますので、ナゲヤリにならないでいただきたく。
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同じく留学生の卒業

今日、ナイジェリアからの留学生(私と同じくもう国に帰っている)からメールが来て、彼女は論文は通ったけど、モジュールの中で3モジュールについて50点(パス)が取れなかったので、1モジュールのエッセイを再提出して、来年卒業するとのことでした。卒業時期は書いていなかったのですが、確かパートタイムの学生で7月卒業というオプションがあったように記憶しているので、たぶん来年の7月でしょう。

以前にも少し書きましたが、INLOGOVの場合、6つのモジュールを履修する必要があり、それぞれの成績はエッセイ2つの平均点で評価されます。50点以上でパスですが、40点以上50点未満、も2モジュールまでOKです。3つになってしまうと彼女のように卒業できません。エッセイで50点を取れなかった場合、モジュールの担当教授と交渉して、まあ、再提出すればよいという話になると思います。教授も別に是非落第させたいという動機はもっていないので、教授の指導を受けて質を上げてエッセイを再提出するなりして、ちゃんと学んだという成果を見せれば単位はもらえます。

私はこれがイギリスの大学院全般で言えると思っていたのですが、知人が通っているロンドンの社会人向けの夜間大学院では再提出の制度がなく、落としたら容赦なく来年に再履修だと言っていました。まあ、このスクールはパートタイムで2年の履修期間があるせいもあるかもしれません。1年のフルタイムでそれをやったら、留学期間が1年延びてしまって、みんな大騒ぎになると思いますし。

ナイジェリアの子は論文を書いている時点で2つfailしており、再提出するすると言っていたのですが、結局ずるずると延ばしているうちに論文で忙しくなり、最後のResearch methodがとおっているという望みに賭けたのですが、それがFailだったため卒業できなかったという。この日本語のブログを読んでいる人は日本人でしょうから、あんまりそういうハイリスクを半年以上先延ばしする人はいないと思うので、心配要らないと思います。

ちなみに教授との交渉はfailの場合に可能であって、パスしているのに50点を60点にしてくれという交渉はできません。でも、「就職のためにどうしても60点以上が必要だから、58点を60点にしてくれ」と交渉したいい度胸の奴がいるという噂は聞きました。(INLOGOVではありません。)成功したとは聞いていませんが、イギリスでの成績は日本ほど絶対的なものではありませんし、どうしても高得点が必要な人は色々手を尽くしてみるのもいいかもしれません。ちなみに、エッセイの提出前に教授に色々聞くのは可、むしろ推奨されます。イギリス人の学生も、学部時代に成績が良かった人は、先生と密にコンタクトして、これでいいか、どこをもっと議論したらよいかなど聞いていたと言っていました。エッセイのテーマは漠然としているので、質問の意図を取り違えるとまるまる見当外れのエッセイになる危険がありますが、先生と話し合えばそのリスクはなくなりますし、先生も人間ですから熱意をアピールしておけば損にはならないと思います。あと、その指導教授の論文や本を引用すること。これ意外に重要、とチューターが言ってました。ご参考まで。

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修士論文の取り組み方(2)

最近の日本では美しい秋晴れが続き、私はテレビを見ながら巨峰ばかり食べています。自堕落。

さて、論文の書き方の続きですが、イギリスは文系論文でも理系論文と似ているのではと思います。最初にリサーチクエスチョンがあるのですが、これは事実の発見(オープンクエスチョン)か仮説の検証が基本、というのが私の理解です。例えば「パートナーシップの活動に良い影響を与える要因は何か」という事実の発見型か、「メンバー間の信頼の構築はパートナーシップの成果を向上させる」という仮説の検証型かという。
なので、これはPhDの人に言われたのですが、日本の論文、卒論などでよくある過去の研究の整理、系統付けなどは基本的に評価の対象とはならないとのこと。イギリスの論文ではもう一つ、全体の大きな研究の潮流の中で自分の研究がどこに位置するのかを明確にすることが重要です。過去の研究の整理、系統付けはその説明のためにliterature reviewでやるべきことであって、そこで終わってしまうと論文の前半しか書いてないような感じだそうです。
さらに付け加えると、全体の大きな研究の中で自分の研究がどこに位置するかを明確にするにつき、今回自分の研究でできなかったこと、限界、今後何をやるべきか、的なことを明記しておくことも重要です。自分の研究の限界を明記する、いわば欠点を明言するというのも何となく変な感じがしますが、論文はビジネスプレゼンじゃないので、別にいいことだけ書けというわけではありません。例えば、今回の研究はパートナーシップ論でどこどこの分野の研究で、先行研究のフレームワークを使用して分析を行ったが、一部であまり有意な差が見られなかった等があり、その部分では今後新たなフレームワーク構築の必要がある、とか、どこどこの課題は議論できなかった、等々です。これは結論の部分で主に書くことだそうで、結論部分で自分の研究の位置づけ、課題などを整理するそうです。ただし、単に「今後の研究が待たれる」ではダメですのでご注意ください。

イギリスの論文は論理的でよくできているなあ(いえ、別に日本の論文がイカンというわけではありません。ワタクシ、日本であまり論文読んでいないので)と思います。イントロで研究の概要を述べ、Literature reviewで今までの大きな研究の流れを整理し、Methodologyでリサーチクエスチョンに答えるには何をどう調べればいいかを論じ、その手法を使って分析を行い、結論部で研究の立ち位置も整理すると。

どうもオマエの書き方ではイメージがわかん、という人も(多く)いると思いますが、論文はみなそういう構成になっているので、エッセイを書く中などで色々と論文を読んでいくと、何となくつかめると思います。

ちなみにイギリスの論文をほめましたが、別にイギリス礼賛ではありません。まあ、論理的ですけど、個人的には、社会の事象を測定できるという幻想がちょっと強すぎるような印象も持っています。合理性に対する信仰心が厚いのも影響していると思いますけど。

論文の中身についてはこのくらいですが、あとは是非、長丁場になるので体に気をつけて取り組んでください。体力を実に実に消耗しますよー。ヤングな方々はまだしも、ある程度の年齢で書く人は無茶をされないよう。
あと、繰り返しになりますが、自分の目的をよく考えてください。欧州の夏はキラキラに美しいので、別に優秀論文でなくていいなら、何もかも犠牲にして論文にのみ没頭するのはどうかという議論もあると思います。一方で、学問のことだけ考えていられる時間は(特に社会人にとっては)非常に貴重なので、ああでもないこうでもないと論文とひと夏格闘するのも楽しい思い出になると思います。私はダメ論文でしたが、毎日図書館に通い、けっこうマジメに調べ物をしては悩んだりして、そしてやはり論文に追われる日本人の知人と話したり飲んだりして過ごした夏はとてもいい思い出です。私の定位置はオレンジルームで、割と入り口近くの席に座るのが好きでした。プリンタがちょっと遠いですが。バーミンガム大学の人はわかると思います。

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修士論文の取り組み方(1)

さて私の論文はギリギリ通ったわけですが、その反省を踏まえて、これから書く方のために私の考える論文の取り組み方を少し書いておきたいと思います。サブタイトルは「ダメ論文を書かないために」。ただし、これは私の個人的な考えなので、これで変な点を取ってもウソツキとか言わないように。加えてかなり邪道な意見なので、このアカデミックの風上にも置けない奴とか言わないように。アカデミックじゃないですし、ワタクシ。

1.基本的な考え方
さて論文も、自分の立ち位置によって書き方が違うと私は思います。PhDに進みたい人、卒業後の就職のためなどでとにかく優秀な成績が必要な人は、テーマの選び方、データの取り方からして戦略が必要だと思います。学位さえ取れれば問題ない人(私など)は、自分の知的興味で自由にやってよいと思いますが。
自分がダメ論文を書いたから言うのではありませんが、ほとんどのマスターの論文は、アカデミックの観点からはお話にならないレベルだと思います。特に一次データを重視するイギリスの論文の場合は、そもそも一次データの収集・分析は本来専門家が予算とってチーム組んで予備調査も含めて何年もかけてやるようなものなのですから、どシロウトの学生が一人でしかも数ヶ月でやることには限界が大有りで、クオリティが低くてむしろ当たり前なのではないかと。と、知的追求心に燃えるマスターの学生の熱意に水を注すようなことを言って、何だかオマエがクオリティ低いのを書いたから他もみんなそうだと思ってんじゃないのとか言われそうですけど、まあ、一応、少しは社会調査の恐ろしさを知っているからということで。
何が言いたいかと言うと、なので、割り切って書いてもいいと思うんです、論文。もちろん、書くのは楽しいので、繰り返しになりますが学位が取れればいいだけの人は、ぜひ自分の好きなテーマを選んで楽しんで書いてください。また、PhDに進みたい人は、戦略よりもひたすら、もうMethodologyからしてマジメにやるべきじゃないかと思うのですが、その辺は私の及ぶところでないので、他の人に聞いてください。(無責任)

2.テーマの選定
ある程度の成績が必要な人はテーマの選定からして重要です。知的興味より、「勝てる」テーマを選ぶことだと思います。以前も書きましたが、まずはスクールの傾向を知ることは大事だと思います。事務局に行くと、卒業生の論文を見せてもらえると思うので、優秀論文をいくつか見てみるとよいと思います。特にスクールが1次データ重視かどうかは重要です。どのレベルのデータをどの程度収集しているかも見てみるといいかもしれません。インタビューをいくつか集めて論じている位なら何とかなりますが、数を集めてコーディングまでしていたらこりゃー相当の難関とか。
以前も書きましたが、一次データ重視のスクールの場合は、まずテーマよりある意味先にどうデータをとるか考えた方がよろしいかと思います。日本でとる場合は、よほどのコネ、ツテや何かのプロジェクトに入るなど、離れていてもリキを入れてデータを集めてくれる日本の手足を確保するか、一時帰国してデータを集めることを真剣に検討する必要があると思います。もちろん、ただ帰ってもダメなので、ある程度のツテは必要だと思います。

イギリスでデータを取る場合もどこでどう取るか検討が必要です。公共政策に限って言えば、比較的イギリスの役所はオープンなので、インタビューのアポを取るのは日本より容易だそうです。知的興味で書く人も、イギリスの役人と話す機会も貴重だし面白そうという理由でこういうデータの取り方をしてもいいかもしれません。イギリスでデータ収集するのも留学の貴重な機会なので、そういう理由でイギリスにするのも私はアリだと思います。

俗にインタビューは質的調査、質問票(アンケート)は量的調査と言われますが、それぞれ長所短所があるので、順番がとても逆ですが、まずどっちをやるか考え、それに合ったテーマを選定するというのも手かと思います。「なぜその手法を取ったのか」は論文の中で書かねばならないので、テーマと手法と合っている必要もあるので。なお、テーマを決定し、それに適した調査手法を決定するのが正々堂々まっとうな方法なのでご注意ください。これは邪道な話ですので。

データの取り方の他に、指導教授を狙ってテーマを考えるのも重要です。例えばINLOGOVの場合、若手の女性研究者2名はMethodologyを教えている関係もあり、調査手法に非常に厳しいです。若さゆえもあるのか、「まあ、マスター論文だし、留学生だし」的な手加減を一切しないので、点が辛いです。こういう先生を指導教授にもち、なまじなデータ収集をすると悲劇な結果が予想されますので、正直、避けた方が無難です。カザフの子はこの先生方に当たってしまったのですがどうなったことやら。ナイジェリアの子の、まったく指導をしない教授は授業の様子からルーズなのは想像ついていたのですが、この2人は最後のモジュールしか担当しなかったので正体がわかりませんでした。こういったことが色々あるので、指導教授は事務局の振り分け任せにせず、積極的に前々から狙っていった方がいいと思います。交渉も積極的に。事務局に希望を出すとか、教授本人に指導してもらいたい旨頼むのもいいと思います。でも、人間なんてわからないものですし、何があるかもわからないのであまり戦略におぼれないように。授業では感じよく、専門分野では優れている教授でも、指導はダメという可能性もありますし、INLOGOVの先生方はみんな出張ばかりでつかまらない上、いきなり夏は休暇でずっと不在だからヨロシクと言い出す人もいますし。

また、人によると思いますし、イギリス全体の傾向かもしれませんが、私がINLOGOVで見た指導教授は3人とも放任主義で、論文どう書くとか、どう構成するとかあまり指導しませんし、進行管理的なアドバイス(もうどの辺までやっていないと間に合わないよ等)もあまりしません。私の日本の指導教授とはどえらい違いですが、まあそういう流儀なのだと思います。なので、最初からあまり期待せず、基本的にすべて自力で考え、進行管理するつもりでいた方が安全だと思います。とは言え初めて書く場合は途方にくれると思うので、できれば自分より先に行っている人(理想はPhDの人ですが、先輩など)や、セカンドベストですがクラスメイトといろんな話をして情報収集に努めるのも重要だと思います。

また例によって長くなりましたので、続きはまた書きたいと思います。

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論文出してきました

昨日、ともあれ提出してきました。でも嬉しくありません。自分的に満足いくものでなかったのと、あと、修士論文のレベルに達しているのかがよくわからないからです。(スーパーバイザーは一応見ている)まあ、それも承知で遊び?などを優先したので、仕方がない結果なのですが。私は実は修士論文3本目なのですが、いつまでたってもダメですねえ。

これから書く方のために、私が失敗したと思っている点など。
1 データの不足
スクールによると思うのですが、たぶんイギリスの全体の傾向として一次データ(プライマリデータ)を重視します。インタビュー・アンケートなどです。ちょっと驚いたのは、政府の公表資料もあんまり歓迎されないようです。何でか聞いたのですが、基本的に都合のいい数字・データ等を出してくるので、データにすでにバイアスがかかっている危険性があるから、だそうです。でもですね、前の論文で社会調査をやった経験から言うと、質問表つくったのが私のようなド・シロウトだった場合、そーゆーデータはプライマリだからいいかっつーと、、、、

私は前回の論文の調査では、仕事しながらだったのもありますが、結局質問表を作るのに2ヶ月くらいかかりました。既存調査とか、尺度を調べて適当な質問を捜すだけでも結構時間かかるのです。最終的には半分の質問は既存調査から丸パクリしたにも関わらず。加えて調査自体は、調査をした組織の方が質問表の配布・回収までやってくださったという超・超・恵まれた環境にいながらも、最終的には4ヶ月くらいを要しました。

なので、ウチみたいに7月まで授業とエッセイがあったりすると、まあ、どだい無理なのではあります。(人のせい)もちろん、4月くらいに指導教授は決まるのですが、こちらは基本的に放任主義だし、やっぱり目の前のエッセイばかりやっちゃうんですよね。

で、結局データをもらおうとした所(ウチの役所)にはいやがられまして、あんまりデータがとれなかったという、、、わかります、だって忙しいのに、そんな見たこともない奴の道楽(論文)に時間取りたくないのは。指導教授の話だと、イギリスの組織の方がもっとオープンなので、インタビューなどは十分可能だと思う、とのことでした。実際やった人のブログなども見ますしね。でも私は日本の組織の分析をしたかったので、しょーがないですね。日本について書くか、イギリスについて書くかはかなり決定的な問題だと今は思います。日本について書き、1次データを重視するスクールでマジメにやるなら一時帰国も視野に入れなければならないと思うので、私は実質1ヶ月ちょいしかないのに日本について書くことにした時点でそもそも限界があったのかもしれません。(人のせい)

2 時間の不足
私は一日(3、4時間)に書ける量は600ワードくらいです。単純計算で、12,000字の論文書くには一日も欠かさずやって20日かかります。物理的にも結構たいへんなのでみなさんはご注意ください。あと、実は大胆にも提出日に構成をまた直しました。なので時間切れになって、結論部分は慌てて書いたし、見直ししたところは反映できなかったし(完全に無意味)。みなさんは注意してください。まあ、当日に構成直す人はいないと思いますが。論文は30ページ以上になるので、読み直しもけっこう時間かかりますので要注意です。

なんかブログ見てると、みなさん用意周到で、プライマリデータもきちんと計画的に取り、プルーフもきちんと出して(私も一応出しましたが)という記事が多いのですが、こーゆー人間もいます。

で、結局指導教授のアドバイスもあって、「パイロットリサーチ」というスタンスで書きました。要は、「今回はデータがアレなので結論は出せないが、こういうものが見出されたので、今後のリサーチの価値や可能性がある」というオチの論文です。教授の話だと、ほとんどの論文はこのスタンスで、リサーチとして成立しているのは20本に1本くらい(でもけっこうあるなと私は思いましたが)だそうです。

私の指導教授は非常に面白いコメントをする人で(だから一層、ダメ論文を出して申し訳ない気持ちが、、、)、私が「でもそう考えると、多くのマスターの学生が「今後のリサーチが待たれる」的なことを書き、でも卒業したらそんなリサーチはやらないから、「待たれる」論文がただ積み上がっていくのって変な感じですね」と言ったら、「それはLearning experienceだからいいんだよ。」と言いました。そういう調査や分析を自分でやってみることで学び、それを実際の仕事(INLOGOVでは公務)で生かすことが大事だと考えているとのこと。だからむしろ、そういうスキルを身に着けた人が職場でそれを生かさなかったり、職場が活用しなかったりする方がむしろとてもイヤだ、と言ってました。

うーんそういうこと考えると、マスター論文のクオリティには限界があるんだから、むしろイギリスでインタビューと言う得がたい経験をするために、イギリスについて書いた方がよかったか?とも思うのですが、自分の興味と若干違ったのが難点で。基本的に自分の興味に従ってテーマを選ぶので、なかなかそういう合理的な思考は働かないのです。まあ、今更なのですが。あと、プライマリデータを重視するのも、クオリティの問題と言うより、それを集めたり分析する経験をしたり、データに関する考え方などを学ぶのが重要という教育方針なのかもしれません。

そういうことを考えていると、私の論文はデータのクオリティと結果の部分の十分な分析、が決定的に欠落しているので、こりゃー再提出かもしれませんねえ。その頃は帰国していますが、そうしたらまた頑張ります。

追記
ちなみに参考文献の数は、以前の指導教授が、マスター論文なら50くらい欲しいねえ、と言ってました。みなさんはそれくらい頑張ってください。私のは秘密です。

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プロフィール

lc630

Author:lc630
2009年からバーミンガム大学大学院に留学をはじめました。これからバーミンガム大学を目指す方・40歳を超えて留学しようという方のために、おぼえがき的に少し残しておこうと思います。

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